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📆 2024-03-24

Voicemeeter起動中にスリープしない問題の解決法メモ

はじめに

Voicemeeterは機能の量ごとにStandared、Banana、Potatoと3種類あり、オーディオインターフェースがなくても容易にループバックできたり、ゲーム音とボイスを簡単に混ぜたりできるため、動画配信者にとって半分必須の存在となっています。

私もDiscordのVCへのインプット音量をでかくするために使ってたりします。

ASIOドライバとしても使えるので、オーディオインターフェースがないけどDTMしたい方も導入をお勧めしています。

ちなみにBananaが機能的にはちょうどよいかと思われます。

注意点

Voicemeeterを使用しているときは、パソコンがスリープしなくなります

これは、Voicemeeterが出力先、ないし入力元のオーディオドライバを使用しているために起こります。

Windowsの仕様

Windows、あるいはドライバの仕様上、オーディオドライバはデフォルトでSystemに要求を行います

Systemに要求を行うとは、ドライバがWindowsに「使ってる間はWindowsをスリープにしないでね!」とお願いしていると考えてください。

これによって、音楽を聴いてたり、VCでしゃべったりしながら放置している間、パソコンが勝手に落ちないようになっているわけですね。

どのようなドライバがどんな要求を行っているかは、管理者権限で以下のコマンドを打つことで確認できます。

bat
powercfg -requests

powercfg

ここでは音声入力ドライバとしてDiscordがVB-Audio Voicemeeter VAIOを、VoicemeeterがYamaha Steinberg USB Audioをそれぞれ参照しているため、2つのドライバがSystemに要求を行っています。

解決法

powercfg -requestsoverrideを使用して、要求を無視(オーバーライド)する設定を作ることができます

例えば、Yamaha Steinberg USB AudioからのSystem要求を無視する設定を作る際は、以下のコマンドを管理者権限で打ち込みます。

bat
powercfg -requestsoverride driver "Yamaha Steinberg USB Audio" system

どのドライバからのどのような要求が無視されているか知る際は、powercfg -requestsoverride を単体で打ち込むことで確認できます。

requestsoverride

注意点は、

  • 要求が無視されているか否かにかかわらず、powercfg -requestsでは発生しているすべての要求が表示される
  • 新たに作成したオーバーライド設定は、再起動後に有効となる

です。