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📆 2021-07-21

新しくゲーム実況に使う動画編集ソフトを探し求めた話

今回はAviUtl教の私がAviUtlの不満点を解消してくれるような動画編集ソフトを探しに行った話でもしようと思います。

動画編集ソフト歴

僕が最初に触ったことがある動画編集ソフトはWindows Live ムービーメーカーですね。

小学校の運動会や学習発表会のビデオを作成して祖父母に見せるとき使っていました。

高学年になるとSoftalkを使って実況を入れてみたり、字幕アニメーションに凝ってみたりもしました。

中学生の間はゆっくりMovieMaker3(YMM3)を使って動画を編集していました。これがゆっくり立ち絵をやめるとき(第3世代に移行するとき)まで現役だったと思います。

YMM3では最終的にオブジェクト位置を記録したexoとボイスのwavを出力して、ビデオへの出力はAviUtlで行うという仕組みになっていました。この時点ではAviUtlはただ動画を出力するためのソフトだと考えており、AviUtlで何かフィルタをかけたり…といったことはしませんでしたね。

立ち絵を東方キャラ立ち絵に変えた時から編集ソフトをゆっくりMovieMaker4(YMM4)に変え、AviUtl上でエフェクトをかけるといったこともし始めます。その時からYMM3時代にはさほど気にならなかったAviUtlの不満点が気になるようになりました。

それが動画の読み込みが異常に遅いこと。

H264 FHD 60FPSの20分の動画でひどい時だと動画のシークに20秒余りを有し、プレビューもすぐに再生されないというありさまでストレスマッハになったりしました。

そのうちPSDToolKitを用いて編集することでPSDからpng立ち絵に出力する手間を省き脱YMM4化しましたが、そのときも動画のデコードがあまりに読み込みが遅すぎるために可逆圧縮(UtVideo)のAviファイルにFFmpegを用いてプリエンコードしておくなどしてできるだけ読み込みを高速化する工夫を凝らしていました。

下記が実際に使っていたエンコードのコマンド

sh
ffmpeg -i "input.mkv" -c:v utvideo -c:a pcm_s16le "output.avi"

これで生成されるAviは16分で、60GB! まさに覚悟の準備が必要な所業。

さすがにAviUtlやめようかな

つわけで使いたい機能とかをまとめる

  • 動画のシーク 3秒は許すけどFHD 60FPSでそれ以上かかるようだったらダメ
  • 動画のプレビュー FHD 60FPSの動画を1本置いただけじゃコマ落ちは発生しないもの
  • 中間点を置くことができる。AviUtlでいうところの直線移動と瞬間移動は最低限カバーしてほしい。
  • H264はもちろん、UtVideoなどの可逆圧縮もデコード可能なもの
  • ループ再生が可能。これができないPremire Proはお帰りください
  • 拡張性が高い!スパァン!
  • フォルダを監視し新規に生成された音声ファイルなどを自動でプロジェクトに取り込んでくれるもの。(SoftalkやVOICEROID2のボイスを簡単に入れられるように)
  • これは必須ではないがPSDを直でプロジェクトに取り込めてプロジェクト内でレイヤー表示切替ができたらいいな…(立ち絵出力ほどしんどいものはない)
  • 無料版か体験版があり十分に機能を確かめられるもの。

上2つはパソコンのスペックによるものもあるけど、うちの環境だとVLCでwebm(VP9コーデック)をデコードで詰まることなく再生できるのでヨシ!


んでたどり着いた回を2つ紹介する

DaVinci Resolve

まず切り取り編集とトランジション(AviUtlでいうシーンチェンジ)の便利さに舌を巻きました

編集項目が多いため最初は戸惑うけど慣れるとすごく便利に使える色調補正豊富なエフェクトなど機能が目白押しで、モーションブラーの使用が有償だとかそういうのはもうどうでもいいほどです。

またインストールオプションによってはアプリにDAWを内蔵することができるので音楽のMV作りがとてもはかどります。

AviUtlでは難しい途中での解像度・フレームレートの変更も可能。

キル集動画や自作曲MVの編集などはこちらを使っています。

逆にフォルダ監視やテキストファイルでの字幕生成ができないので、字幕はすべて手打ちで、ボイス素材と手動で合わせなければいけないです。

またPSDファイルを読み込めるということですが、実際に読み込んだところ背景が透過されず、PSD内のレイヤーオンオフができなかったので、その点からもやはり実況動画系は不向きだなぁと感じました。

ゆっくりMovieMaker 4

まずはこちらをご覧ください

YMM4とAviUtlの比較

AviUtlは32ビットで動作、対してYMM4は64ビットで動作しています。

これを踏まえて、今のYMM4に搭載されている機能をまとめていきましょう。

  • 本体でMP4をデコード可能
  • VP9、UtVideoのデコードが可能なことを確認(どちらもDaVinci非対応)
  • 操作感が完全にAviUtlのそれ。それでいて詳細編集ウィンドウが長大にならない工夫がある。
  • 1ウィンドウにも多ウィンドウにもできる
  • フィルタオブジェクト、グループ制御オブジェクトが使える
  • オブジェクトファイル・エイリアスに似た機能として「テンプレート」が存在、カテゴリ分けも可能
  • 最近テキストの書式付き貼り付けに対応し疑似的に<s>が扱えるようになった
  • エフェクトは色調補正、クロマキー、クリッピングなど、AviUtlでよく使われるものが使える( 全部を網羅しているわけではないがこれから増えていくと予想)
  • 削除して左詰め(リップル削除)が可能
  • YMM4本体でMP4出力が可能、サポート外ながらFFMpeg出力も可

…いつの間にかこんなにに進化しやがった

ゆっくり実況者じゃなくても一般人の普段使いにちょうどいいレベルになっています。
(マジで外部スクリプトとキーフレーム(中間点)操作だけ対応させればAviUtl)

もとがゆっくり実況を楽にするためのソフトだったので、ゆっくり実況に必要な機能(立ち絵表示・表情切り替え・フォルダ監視・テキストファイルからの字幕生成)も搭載しています。さすがにPSDは使えませんが

α版から試用やバグ報告を何度かしてた身としてはこれを全力でお勧めします。

結論

とりあえず軽い編集だけしたい・動画コーデックにこだわりがない・実況動画を作りたい =>ゆっくりMovieMaker4

クオリティの高い実況動画を作りたい・重いのに我慢できる・動画コーデックにこだわりがある・リファレンスや拡張機能が充実してるのを使いたい => AviUtl

実況動画じゃない、クオリティの高い動画を作りたい・MVを作りたい・プロを目指している => DaVinci Resolve

になるんじゃないですかね(知らん)

こればっかりはテキストエディタ戦争じゃないですけど好みが分かれると思います。

結局AviUtlから脱却できたのか?